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「チョコレート、ね」
部屋が甘い匂いに包まれている。
窓が空いてるというのに匂いは一向に消え去ろうとはしなかった。
部屋の主、ペルはドカッとソファに座り込んだ。
「そうなんです、もらってきたんです!」
嬉しそうに話すのは金髪の男。一色おかしな尻尾を軽く揺らした。
ペルは男がもってきたチョコレートの包みを開く。
高くもなく、安くもない妥当な義理チョコレートだ。
「皆さんがくれたんです・・・ああ、俺は幸せ者ですね・・・」
うっとりしている男をよそに、ペルは全ての箱を開けた。
中には丁寧に、手紙まで入れているものもあった。
それを手にとり眉をひそめた。
「スグリ、これあんたのじゃないわよ」
スグリ、と呼ばれた男はぐるんと首を回しペルを見た。
手紙には―ペルさんへと書かれていた。
一緒に住んでることは社員にはバレている。第一コンビとして組まないとやっていけない仕事もあるのだ。
「つまり、俺は利用されてたんですね」
がっくりと肩を落としたスグリを慰めたのはベリル。金髪の女の子で、ひょいと伸びた毛先が光っている。
ベリルはチョコレートの匂いをかいだだけてお腹いっぱい、といった様子だ。
打つの疲れたからやめるクロエ君ごめんまだでてきてねーし名前すらまだだ
携帯で打つのもめんどいし打ってる速度に間に合ってないのもムカつくっていう
だるいわ!!
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