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 ヤダ、そう言う前に唇が触れた。
 見開いた目に映るのは君の目、とそこに反射した僕の目。
 混じり合ったのは目の色だけじゃなくて、ぬるりと僕の口が開かれて舌が這う。
 もがいたって抵抗したって無駄。
 呼吸ができない、それが伝わったのか君は唇を離す。
「や・・・ぁ・・・はぁっ」
「ふぅん、やなの?」
 僕の唇に舌を這わせる。濡れた舌が乾いた唇を舐める。
「ん・・・まだ、だめ」
 心の準備ができてないから。そう言って君の腕を掴んでどかす。
 でも君はにやりと笑ってまた唇に触れた。
 これ以上はだめ、だよ。そんな想いは伝わらない。
「いつしても変わらないよ」
 くすり、君が笑う。
 僕は怖くなって身を引いた。そんな抵抗が裏となって、肩を押され軽々と倒されてしまった。
 冷たい床に頭を打った。痛い、腰も痛いし肩も痛い。
「大丈夫?」
「ばか・・・」
 君がやったくせに、そう言うと君はあまり反省してなさそうに謝った。
「やなら、なにもしないよ」
 そうやって、たまに優しくしてくれる。いつもみたいに無理矢理黙らせたりしない。
 だから惹かれちゃうんじゃん。君に、さ。
「今はやだ」
 じゃあいつならいいの、そう言われて悩んだけど、君がしたいならいいって思い浮かんでしまう。
 それじゃ今じゃない、そう思って一人笑ったら君は僕を見て笑った。
 変なのはお互い様だからね? 僕のこと考えてくれる君だっておかしいんだから。



満足。それじゃおやすみ
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