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「僕に?」
 少年は驚いた表情を見せておきながら「まあ当たり前だろうな」と思っていた。
「はい、作った後に一人じゃ食べ切れないと思って・・・」
 シェレンは紙袋をテーブルの上においた。至って普通の紙袋だ。
 少年は紙袋から箱を取り出し、中身をそっと開けた。
「バアムクーヘン、だっけ」
 層が綺麗にみえる大きなバアムクーヘンだ。
 シェレンは照れながら頷いた。
「ページュさん、洋菓子は・・・」
「大好きだよ」
 お菓子ならなんでもね、とついでに付け加えて。
 ページュは皿とフォークを取り出しテーブルに置いた。そしてなにか思い浮かんだのかタタタ、と廊下を駆け、
「篭籠!お茶!」
 と言った。

 テーブルを囲んだのは三人になった。
 お湯を沸かした篭籠は、紅茶のパックを取り出しコップにお湯と入れてテーブルに出した。
 隣には砂糖もおいてある。
「レモンティーでよかったか」
「あ、はい、ありがとうございます」
 あまり篭籠と話したことがないシェレンは少し緊張していた。
 同じ住まいにいるページュは気にせず、バアムクーヘンを切っていた。
「ええと、僕とシェレンと篭籠と灯灰・・・」
「私はいいですよ、三人で食べて下さい!」
 紅茶を飲みかけていたシェレンは慌ててコップを置いた。ページュは罰の悪そうな顔だ。
「クーナの分だと思って食べてよ」
 そう言われて引き下がれず、結局食べることになった。
 何層も重なってできた菓子。篭籠はそれをすぐに食べ終えた。
 シェレンもフォークで切って食べていたが、ページュの食べ方をみてふっと笑みがこぼれた。
「おかしい?」
「いいえ、私もよくやりました」
 一枚、また一枚と層を剥がす。食べづらいがこうして食べたくなるものだ。
 綺麗に剥がれると満足そうにするが、途中で切れるとあっ、と小さく叫んでしまう。
「食べ物で遊ぶな、と怒られてしまいますよ」
「大丈夫、ちゃんと食べてるから」
 そんな様子を黙って眺めていた篭籠が、ぽつりと呟く。
「心情みたいだな」
 二人はきょとんとした。ページュは剥がしていた手を止めたぐらいだ。
「どういう意味?」
「一枚一枚、壁を壊してわかっていくんだ。バアムクーヘンの味みたいにな」
 一枚は薄く、あまり味もしないが、食べていくうちに段々わかっていく。
 それが人の心情、互いをわかっていくということに近いということだろう。
「変なこというね。―僕は心情よりバアムクーヘンの方が好きだけど」
「首を突っ込むのは好きだろう」
 そう言われてむっとしたのか、残りの層は全部まとめて食べてしまった。
 シェレンは笑いながら「お粗末様です」
 と言った。
「シェレンはさ、まだ途中ぐらいだね」
 そう言われシェレンは首を傾げた。
 私が途中? バアムクーヘンの? と考え込む。
「クーナとの関係が、かなー。進展してんだかしてないんだかわかんないし」
 ぼっ、とシェレンが真っ赤になった。
 突然言われて驚いたのもあるが、恋人としてどのぐらいなのか、ページュに察されてるのもあった。
「な、なにを・・・!」
「大丈夫、まだ一口も食べてないやつだっているんだから」
 紅茶を飲み干してが笑う。
 一口も食べてないやつをちら、と見ると、彼は何もわからないというようにココアを飲んで目をぱちくりさせていた・・・。




「みんなで食べてーバアムクーヘン」と言われもらったのでふと
あれを剥いて食べるのは私だけでないはず・・・!
ちょっと捻くれて、というかおかしくかいてるのは影響。書くの楽しいけど疲れるよー!
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無題
凄くほのぼのしてる感じが好きです//
ページュちゃん可愛いですね^^
私も昔やってましたww
クーシェレは人前でいちゃいちゃできないけど、お互いの事理解していて大好きだといいですw
結婚は・・・・・どうなんでしょうかね・・・?(
シェレンまだ16ですし^^
篭籠君、一口は食べてほしいな!
李ちゃんもバァムクーヘン焼いてみては?^^
JASMINE 2010/03/11(Thu)13:36:04 編集
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