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■ ここでキスして 7 題
01.放課後の教室、カーテンのかげ
02.玄関先でただいまの…
03.桜の木の下、誰も知らないさよなら
04.夏の終わりの海辺
05.雪景色の公園で
06.ガラス越しに伝わるぬくもりと
07.カウントダウンのその瞬間に
1141今回はリフが年上になってます。
ちょっぴりイメソン意識
「センセ」
ふわりと風がなびいて、頬を撫でる。
一枚の桜を目で追いかけると、落ちた先に見覚えのある影が一つ。
夕暮れで桜もオレンジ色に染まっていた。
「こんなところにいたんスか」
ひょいとそれを拾い上げて、くるくると回す。
「クラッククン、もう行くんデすか?」
「あ、はい。明日の朝にはつかないと間に合わないんで」
リフはふっと笑みを浮かべ「そっか」
と呟いた。
「それにしても、短かったッスね、この三年」
―オイラがここにいて、先生がやってきて、そうして出会った。
クラックが一つ一つを思い出し、言葉にする。
リフも思いだし、ふっと笑う。
「クラッククン、背、伸びマしたね」
「そッスか? そういえば、いつの間にか差ができたッスねぇ」
出会った当初は同じぐらいだったのに、気づいたらクラックを見上げることになっていた。
首が痛い、と八つ当たりをしたこともあった。
懐かしく、色あせない思い出。
「短かっタ、本当に、あっという間だった」
桜の木を見上げると、もう、葉桜になりかけている。
地面は一面に桜で覆われているが、明日の雨で全て洗い流されるだろう。
「あっちに行っても、忘れナいで下さいね」
「当たり前じゃないですか」
「あんまり無理シないでくださイね」
「はいはい」
そこまで言って、リフは始めて、寂しげな表情を浮かべた。
「浮気、しないデくださいね」
そう言って、クラックをぎゅっと抱きしめた。
この温もりも、匂いも、全部、私のものだったのに。
手の中にあったものが滑り落ちて壊れてしまうようだった。
「しませんよ、約束します。手紙も出します。電話もします。そして・・・」
言葉が途切れ、リフが見上げると、唇が重なった。
息ができないぐらい、きつく、深いキス。
何分も続けばいいのに。そう思ったが、唇は離されてしまう。
「帰ってきますから、ね。心配しないでください」
ぽんと頭を撫でられ、リフはその手を振り払った。
「子供扱いシないでくださいヨ」
「すいません、センセ、頑張って下さいね」
鞄を持ち直して、手が離れた。
さようなら、なんて挨拶は飽きるほどしたのに、なんでこんなに苦しいのだろう。
「ずっと、待ってますカら」
ちゃり、とネックレスに触れる。ハート型の、小さなネックレス。
後ろ姿が消えても、リフはその場から離れようとはしなかった。
ぽたりと落ちた雨は、桜と共に流され、消えていった。
先生と生徒ラヴァー
クラックはどこか遠くの学校に進学することになって別れちゃうみたいな
だけど帰ってきて結婚しようみたいな、言ってないけど、暗黙の了解みたいな
どうでもいいけど「センセ」って言い方好き(
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