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ことり、とホットココアを二つ、テーブルに置いた。
ふわふわと白い煙が目の前をかすんで、くしゅんとくしゃみを一つ。
「眠れナいんですね」
そう言ってほほ笑む。リフはまだ熱いコップに手を添えた。
クラックは風呂に入っている。織色は部屋だろう。
フウカはうつむいたままココアをじっと眺めていた。
―どうすればいいか、わからない。
そう、リフの脳内に話しかける。
彼は言葉を発することができない。考えていることが通じるリフだけ、会話を交わすことができるのだ。
それでも、わからないことが多いのだが。
「そう、でスね・・・」
ココアに息を吹きかけ、唇で温度を確認する。まだ熱い。
「お互い男同士、ソれに、フウカサンは喋ることガできない、一人でできることも多くアりません」
箸を持つこと、髪を梳かすこと、着替えること、それも難しい。
愛しているだけでは、不可能なことだってある。
―けど
フウカはココアを一口飲んで、リフを見た。
青く透き通った瞳。確かにリフを見ているはずだった。
―いっしょにいたい
「辛いこトもたくさんありマすヨ」
―それでもいい
もう辛いこと、いっぱい経験したから。そういうようにフウカはほほ笑んだ。
この笑顔を守るために、一緒に暮らそうと思ったんだっけ。
リフはぼんやり、出会ったことを思い出した。
だけど、フウカを守れるのは自分自身なんかじゃなかった。
大きい背中を見るたびに、羨ましく思った。
「・・・そう、デすね。あの人、ダメな人ですかラ、フウカサンがそばニいないと、泣いてシまいますヨ」
いつの間にか冷めたココアを手にとって、一気に飲み干した。
フウカも両手でコップを持ち、ちびちびと飲み始めた。
「雨参サンを、幸せにシてあげてくダさいね」
そう言うと、フウカは大きくうなずいて見せた。
「リフさん?」
リビングの電気がついたままになっていることに気付いたクラックがひょっこりと顔を覗かせた。
そこにいたのはリフだけ。ぼんやりと、どこかを見つめているようだった。
「どうかしたんスか?」
「え、あぁ・・・」
振り向いたリフを見て、ぎょっとした。
リフの目が真っ赤だったのだ。どうやら、泣いていたらしい。
「な、何が・・・」
「ふふ、いろいロあったんデすヨ」
ごろんとソファに寝そべって天井を見る。
クラックも天井を見てみるが、何もない。
「クラックサン」
「はい?」
「フウカサンが泣いたトキは、協力シてくださいね」
「はい・・・?」
フウカを守る役目は、彼にしかできないんだから。
守らなかったときは、承知しませんからね。
リフがくすりと笑ったのを見て、クラックは首をかしげるしかできなかった。
もうなんかね・・・雨風でも風雨でもおいしいからいいんだけどね(
今更ヒウカとホウカも出してやればよかったと後悔した。
フウカは弟にも家族にも好かれてるから、泣かしたりしたらほんと、大変なことになりそうだなぁとw
リフはフウカを守りたかったけど、守れなかったっていうか、まぁ強いんだけど
雨参君と手比べてすごい差があってちょっとガッカリしてたり、雨参君の大きい背中みて羨ましく思ってたりして
ああ、自分より、彼の方が、守れるんだろうな。って思ってたりしたんじゃないかなぁ
リフは立ち直りが早いと思うから、すぐ笑ったり怒鳴ったりするんでしょうけど!
守る立場だよなぁ・・・強いもんなぁ・・・クラック立場ねぇなぁ・・・(笑
うちの子の中でもトップを争うぐらい、幸せになったよ、フウカは!
っていうかトップなんじゃね・・・?
もしかしたら続くのである
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