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初めに出てきた内容が最後に出てきて、あっこうなるのか!とかなるのってすごいよね(
ちゃぷ、と水の音がする。それもそうだ、ここは浴室。
水の音がしない方がおかしいのだから。
「・・・もう冬か・・・」
冷えた体に暖かい湯舟。これがどんなに幸せか。経験したことのない人にはオススメしたいほどだ。
だが寒い思いをするのは大嫌いだった。
寒さに弱いミントは、冬になるとすぐに体調を崩し、家から外に出なくなる。
だが今年は別だ。人の家に居候しているのに働かないわけにはいかない。
家主が毎日外へ出て、遅くに帰ってきて。それなのに家で何をしているというのだ。
ミントは熱いお湯を掬い顔にかけた。
いつまでも嫌い、と言ってられない。そう思い気合いを入れて風呂を出た。
「長かったっすね」
いつもより入浴時間が長いといつも言われる言葉。
ミントは風呂が好きだ。短くても30分は入浴しているだろう。
それ以上長くなるときには共通点があった。それは
「悩み事ですよね」
そう言ってもらった缶チューハイをぐいっと飲んだ。
そう、悩み事があるときは入浴時間が長くなるのだ。
「うんーでも大丈夫だよ」
冷蔵庫を開けてお茶を一口。冷たいお茶が喉を冷やした。
「無理しなくていいんすよ」
自分より背の高い、年下の家主。
ミントはそれが不思議だった。爽楽がおかしいわけではない。
何故、年上の男を居候として家に置いているのか。それが不思議でしょうがなかった。
「ねぇ爽楽君」
ソファに座っていた爽楽の隣にぽふんと座る。
爽楽はミントをちら、とだけ見てまた視線を外した。
「どうして僕をここにおいてるの?」
「それは、っすね・・・」
くるりと振り向き目が合う。と思ったらちゅ、と音をたてて口づけをされた。
目を丸くし呆然としていると、いつもと変わらぬ様子で、
「一目惚れしたから、でいいっすか?」
と言って缶チューハイを開けた。
呆れた。そんな理由で居候しているなんて。
呆れた。くだらない理由のはずなのにドキドキして、明日も頑張ろうと思えたなんて。
「もう、冗談ばっかり・・・っ!」
それが冗談か冗談じゃないかなんてわかってるくせに。
たとえそれが冗談でも、大嫌いな寒さが吹き飛ぶぐらい嬉しいんだから。
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